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2026年04月21日ポケカNFT市場、30周年特需で過去最高に肉薄 ― Courtyardが年商320億円ペースへ

### 週間収益538万ドル ― 記録に肉薄する6週連続の高水準
米The Blockの調査によると、ポケモンTCGトークン化マーケットプレイスの週間収益は4月6日締めの週に538万ドル(約8.5億円)まで上昇し、2025年9月に記録した史上最高値570万ドルに迫った。注目すべきは、この水準が約6週連続で維持されている点だ。2025年9月のピークはソラナ上のプラットフォーム「Collector Crypt」が独自トークン$CARDSをローンチした単発的な効果によるものだったのに対し、今回は複数週にわたる持続的な需要に支えられている点で構造的に異なる。
### Courtyardが牽引 ― 年商2億ドル(約320億円)ペース
現在の市場を牽引しているのはPolygon上で展開されるCourtyard(コートヤード)だ。同社は2025年7月、Y Combinator主導で3,000万ドルのシリーズA(累計3,700万ドル)を調達。物理カードを警備大手Brink's(ブリンクス)の保管庫に第三者保管し、裏付けNFTをバーンすれば実物カードを受け取れる「引換可能型NFT」モデルを採用する。既にオンチェーン化されたコレクティブルは50万点を超え、2025年8月の単月流通額は約7,800万〜8,000万ドルに達した。現在の収益ペースが継続すれば、年間売上は約2億ドル(約320億円)に達する見通しで、これは2021年NFTバブル期の中堅マーケットプレイスをも上回る規模である。
### 30周年特需 ― 実物市場の過熱が追い風に
2026年はポケモン生誕30周年に当たり、2月27日の「Pokémon Presents」では全世界同時発売となる30周年記念TCGセット(通称「Celebration Collection」)が発表された。ポケモンTCG自体の30周年は10月20日に到来する見込みで、旧裏面デザインや歴代人気カードの収録が期待されている。象徴的な出来事として、2026年2月16日にはローガン・ポール氏所有のPSA10「ピカチュウイラストレーター」がGoldin Auctionsにて1,649万ドル(約25億円)で落札され、トレーディングカード史上最高額としてギネス記録を更新した。こうした実物市場の熱狂が、マーケティング費用を最小限に抑えながらトークン化市場に需要を流入させている。
### 「投機」から「流動性ラッパー」へ
Courtyardのモデルは、従来のNFTのように「投機対象のデジタルアート」ではなく、実物カードに流動性を与える「金融インフラ」として機能している点が画期的だ。郵送・真贋判定・保管コストを排除し、分割所有(フラクショナル)や担保活用の道も開く。短期的には実物ポケモンカード相場の反落というリスクを抱えるものの、中長期的にはスポーツカードや高級時計など他コレクティブル領域への横展開が視野に入る。なお、ポケモン・カンパニーや任天堂は当該二次市場に関与していない。
## 【事業開発に関するインサイト】
1. 新興企業Courtyardの戦略と成功要因
2. ポケモンTCG市場の成長要因
3. 実物市場との相互作用と影響
主要出典: CoinPost(2026年4月21日) / The Block(Data & Insights、2026年4月) / The Pokémon Company国際プレスリリース(2026年2月27日) / CNN(2026年2月16日、Pikachu Illustrator落札) / PANews・Cryptonews・Bankless各種レポート
監修
石田陽之(いしだあきひさ)
Cabinet株式会社 代表取締役
2017年より、一貫してトークンやNFTの活用、ブロックチェーンゲームの企画・開発、NFTを活用した事業開発に従事。大手エンタメ上場企業を始め、80件以上のブロックチェーンプロダクトに対し事業責任者や設計、PM、アドバイザー等、様々な立場でブロックチェーン関連の事業開発に関わってきた。2021年よりCabinet株式会社を創業。
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